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実際に株の売買をしてみよう指値注文・成行注文

株の売買

株の売買は「板」で行います。 売り買いそれぞれに「売り板」「買い板」があります。 ここでは、

  • 「売り板・買い板」の使い方
  • 株の売買の簡単な仕組み

…を解説します。

株の売買はものすごく簡単です。株の売買は、みんなの買いたい値段(売りたい値段)の情報が集まっている「板」を見ながら、自分の買いたい(売りたい)「値段」と「株数」を入力するだけです。

まずは投資家の買いたい(売りたい)「値段」と「株数」をまとめた「板」について。次に、注文する際の2つの方法「指値注文」「成行注文」について詳しく見ていきましょう。

売り板には「売りたい値段と株数」の情報

売り板のイメージは、リサイクル品などの「これ売ります」に近いです。 「吉野家の100株、1つ3000円で売ります」みたいな感じですね。

その値段で売れるかどうかわかりませんが、とりあえず売りに出すわけです。 で、買ってくれる人がいたら「商談成立」というわけですね。 (株なので「売買成立」と言います)

買い板には「買いたい値段と株数」の情報

同じ要領で、買い板には「この株買います」という情報が書かれています。 「マクドナルド株、買います。1株2500円でOKです」みたいな感じですね。

これも、その値段で売ってくれる人がいるとは限りません。 しかし、もしいたら「売買成立」となります。

こうして見ると、売り板も買い板も、普通の中古品のやり取りや、物々交換と何も変わらない…というのがわかるでしょう。

板には「値段」とそれぞれの「数量」が書かれている

売り板・買い板の原理は、上に書いた通り。 この要領で、もっと多くの選択肢があります。

たとえばスターバックスの株の場合、下のように売られています。 (値段と数量は、あえて適当にしています)

売数量気配値買数量
40001549 
30001548 
50001546 
90001545 
110001544 
 154210000
 15398000
 15383000
 15353000
 15341000

たとえば「5番目の列」を見てください。

  • 売数量…1万1000株
  • 気配値…1544円

…となっていますね。 これは、スタバ株が「1株1544円」で、「1万1000株」売られている、ということです。

もしあなたが「安い!」と思ったら、これを買えばいいんですね。 ただ「1万1000株」しかありません。 「できれば2万株買いたいんだけどなあ…」という時もあるでしょう。

その場合、その一段上の「1株1545円」のところで「9000株」買います。 これでちょうど「2万株」ですね。

…というのが「売り板」の使い方です。 この場合は「買い手側」の使い方ですね。

では、「売り手側」の場合はどう使うのか説明します。

売り手側の場合「指値注文」をしたら、それが反映される

指値注文というのは「僕が持っているスタバの100株を、1株1500円で売ります」というような注文ですね。 この注文をネットですると、上で書いた売り板に「ピコン!」と反映されるわけです。

(あなたが出した「売り注文」が、さっそく記録されているということですね)

上の表にあなた注文を追加するとしましょう。 たとえばあなたのスタバ株を「1株1548円」で「500株」売るとします。

現時点で上の表の「1548円」は「売数量…3000株」となっています。 あなたがここに500株追加するので、それを送信したら「売数量…3500株」に変化するわけですね。

ネットの株取引はリアルに反映されるので、すぐにあなたの注文が画面に出ます。 最初のうちは、なかなか興奮するでしょう(笑)。

買い注文での買い板の場合も、同じ要領

ここまでは「売り板・売り注文」の説明をしました。 しかし「買い板・買い注文」の場合も、まったく同じです。

たとえばあなたが「1534円で、2000株買います」という注文を出したとします。 そうすると、上の「1534円」の買数量「1000」が増えて「3000」になるんですね。

指値注文でなく、成行注文の場合はどうなるか?

ここまで書いたのは、売り買いともに「指値注文」の場合です。 自分で値段を決めて、売り買いの要望を出すものですね。

では、自分でまったく値段を決めない「成行注文」の場合はどうか。 これは、板に反映されることなく、瞬時に売買されます。

売りで成行注文を出した場合

売りで成行注文を出すということは、あなたがスタバ株を持っていて「いくらでもいいから、誰か買ってください」と、売りに出すわけです。 ということで、自動的に値段が決まります。

自動的とは言え、「売り」なので「一番高い値段」で決定します。 「買うよ」と言っている人たちの一番高い値段は「1542円」ですから、ここで成立するわけです。

1542円の「買数量」を見ると「1万株」となっています。 つまり、あなたの持っている株が「1万株以下」だったら、全部この値段で売れるわけですね。

そして、「1万5000株」持っていたら、5000株については「もう一つ安い値段」で売ります。 「1万株…1542円で売る」「5000株…1539円で売る」という風ですね。

売買が成立した分は、板から消滅する

こうして、あなたの売り注文が成立したら、「1542円で1万株買います」と言っていた人は、満足して板から消えるわけです。 つまり、この人の買い注文は、「買い板から消滅」します。

また、「1539円」については「買数量8000株」だったので、あと3000株、まだ重要があります。 というわけで「買数量3000株」に変更になって、買い板にまだ残ります。

というように、成行注文を出した場合、それが売りでも買いでも「リアルタイムに板の情報が変わる」わけです。 指値注文でも、その値段にピッタリ合う相手がいれば、瞬時に変わります。 ただ「必ず瞬時に変わる」というのは、成行注文の方です。

*なお、上では「売り注文」で説明しましたが、買い注文もまったく同じ要領です。

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