株の売買買い注文の出し方 ~銘柄・数量・方法・期限・買値の決定~

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株価

成行注文なら、完全に「普通の買い物」と同じ

成行注文は、簡単にいうとこういう買い方です。

「サイゼリヤ株、100個下さい」

…それだけ?と思われるかも知れませんが、本当にこれだけです。
株を買うというのは、実はかなり簡単なことなのです。

ただ、この買い方だと問題があることがわかるでしょう。
「いくらで買う」という条件を出していないんですね。

成行注文だと「安いものから適当&自動的に」買う

この成行注文というやり方だと、あなたの注文を受け付けた証券会社が「適当&自動的に」株を買ってしまいます。

もちろん、本当に適当に買うわけではありません。
あなたは「買い手」なので、当然「安く買いたい」と思っています。

というわけで「安いものから順番に、自動的に」買うわけですね。
「一番安い」のが80株しかなかったら、残りの20株は「次に安い」値段で買います。

(それぞれ、株を持っている人が、自分の好きな値段で売っているので)

「買う値段」を自分で決めたい場合は「指値注文」

上の成行注文とは違い「買う値段を自分で決めたい」という場合―。
これは「指値注文」というやり方で買います。*指値=さしね

この場合、あなたの買い注文は下のようにレベルアップします。

「サイゼリヤ株、1200円だったら、100株買います」

指値注文だと「すぐに買える」とは限らない

この指値注文の場合、「すぐに買える」とは限りません。
サイゼリヤ株を持っている誰かが「よし、1200円だったら売ってもいいよ!」と言ってくれるまで、待たないといけません。

また、そういう人がいても、その人が「100株」持っているとは限りませんん。
その人が「50株」しか持っていない場合、「50株だけ売買成立」となります。

残りの50株については「待ち」です。
「誰か、1200円で50株売ってください」と言って、待ち続けるわけですね。

(待っているあなたの「買い注文」は「買い板」に表示されています。誰かが売ってくれたら、その買い注文は板から消えます)

「成行注文 or 指値注文」のどちらかを、最初に決める

成行注文・指値注文のやり方はこの通り。
株を買う時は、最初にこのどちらかを決めます。

「注文方法の選択」と言われますが、選ぶ理由はこういうことです。
「成行注文・指値注文」という単語が出てくると難しそうですが、よく考えたら物々交換や買い物の基本ですよね。

方法を決めた後は「期限」を決める

こうして「注文方法」を決めた後は、「注文期限」を決めます。つまり、

  • サイゼリヤ株、1200円で100株買います
  • 今月いっぱいこの条件で待ちます

…ということですね。
先にも書いた通り、指値注文の場合「必ず誰かが売ってくれるとは限らない」わけです。

いつまでも買えないまま待ちぼうけ…というのは避けたいですよね。
別にサイゼリヤ株が欲しくなくても「この条件で見つからないなら、さっさと次の株に行こう」という考えもあるでしょう。

というわけで、指値注文には「期限」が必要なのです。
注文方法で「指値注文」を選んだ場合、「注文期限」も同時に決めます。

成行注文の場合、期限は設定しない

成行注文の場合、先にも書いた通り「安い順(高い順)に、適当に決定」するので、期限は関係ありません。
「売り手・買い手、完全にゼロ」という奇跡のような状態があったら話は別ですが、そこまで極端な株は、まず存在しません。

というわけで、方法で「成行注文」を選んだ時点で「期限の設定」は無しになります。

まとめ ~買い注文の出し方~

ここまで書いた「買い注文の出し方」。
まとめると、下のようなことを決めて、注文を出します。

  • どれ(銘柄)
  • いくつ(数量)
  • どうやって(方法=成行 or 指値)
  • いつまで(注文期限=指値の時のみ)
  • いくらで(希望買値=指値の時のみ)

…という風ですね。
見ての通り、最後の2つは「指値注文の時」のみです。

つまり「成行注文」を選べば「銘柄・数量」を決めるだけでいいんですね。
最初に書いた通りです。

「吉野家、100株」だけでいいので、初心者が「とりあえず始める」には、これが一番。
そのため「とにかく、一度買い注文を経験したい」「株式投資を始めてみたい」という人は、成行注文で適当に買いましょう。

買ってすぐに売ってしまえば、株価が多少下がっても、損害はほとんどありません。
(よほどの不祥事でもない限り)

ほんの少し手数料を払うだけなので、算数の勉強でいう「計算ドリルを買う値段」程度と考え、とりあえず買い注文を経験してみましょう。

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