株の売買売り注文の出し方 ~初心者は、指値注文でなく成行注文が基本~

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チャート

売り注文は「銘柄」が決まっている

買い注文の時、決めるのは下の内容でした。

  1. 銘柄
  2. 数量
  3. 方法(成行注文 or 指値注文)
  4. 買値(指値注文の時のみ)
  5. 期限(指値注文の時のみ)

売り注文もこれとほぼ同じですが、最初の「銘柄」が違います。というのは、

  • 買い…「何でも」買える
  • 売り…「持っている銘柄」しか売れない

…ということですね。
よく考えれば当然ですが、「売る」時は、銘柄の選択肢がほぼないわけです。

「複数銘柄を保有している」場合もあるが…

もちろん、「たくさんの株を持っている」。
つまり「複数銘柄に分散投資している」という場合もあるでしょう。

この場合、一応「銘柄選び」もありますが、それでも選択肢は大したものではありません。
買い注文の時ほど「銘柄」は重要でないと考えていいでしょう。

(そもそも、それほど分散投資できるほど、初心者の方は資金を持っていないはずです)

初心者の場合、売り注文は特に「成行注文」がおすすめ

初心者の場合、売りでも買いでも、基本的に「成行注文」がおすすめです。
「自動的に、すぐ決まる」やり方ですね。

そして、売り注文の場合は特に「初心者は成行注文」と言えます。
というのは、初心者が株を売りたくなるケースというのは、大抵「株が下がった時」だからです。

下がり始めた時に「指値注文」を出すと、どうなるか?

たとえば、マクドナルド株を「1000円」で買ったとしましょう。
そして、それが「900円」に下がったとします。

ここで「成行注文」を出すと「900円でも仕方ない!すぐ売る!」となります。
逆に「指値注文」を出すというのは、下のような考え方です。

  1. 確かに今日は「900円」に下がった
  2. しかし、回復して「1000円以上」になるかも知れない
  3. だから、もう少し様子を見よう
  4. もし「800円」まで下がったら、売ろう
  5. よし、「800円」で指値注文を出そう!

もちろん、こういう考え方もアリです。
しかし、初心者がこれをやると「結局800円まで下がって、売りに出す」ことが多いんですね。

1株あたりは200円でも、全体では数万円レベルの損失

株取引は「1株だけ」でやることは少ないです。
基本的に「100株」「1000株」という単位で売買します。

(吉野家もマクドナルドも、最低100株からとなっています)

つまり、上の取引だと下のようになるわけです。

  1. マクドナルド株を「10万円分」買った
  2. 「9万円」まで下がった
  3. 回復を待っていたら「8万円」まで下がった

…ということで「1万円の損失」で終わる所が「2万円の損失」になってしまたわけですね。
こうして見ると「すぐに売るべきだった」ことがわかるでしょう。

もちろん、あくまで結果論です。
待っていれば「1100円、1200円…」と上がっていった可能性もあります。

ただ、初心者のそういう「希望的観測」は、大抵外れるのです。
最初は「大損しないこと」だけを考え、「下がったらすぐ売る」と意識しましょう。

そして、そのためには「指値注文」よりも「成行注文」の方がいいのです。

「値上がりした時」も、初心者は成行注文がおすすめ

逆に「買った株が値上がりした」。
つまり「儲かった」場合はどうか―。

  1. 「スターバックス株」を「10万円分」買った
  2. 「10万5000円」まで値上がりした

…というケースですね。
これはもう「すぐ売り」でOKです。

そして、売買をすぐに成立させたい時は「指値注文より成行注文」なので、成行注文を選択します。

指値注文で「もっと値上がりしてから売る」選択肢は?

ここが株の最初の難関ですが、「もう少し持っていれば、11万円まで値上がりするのでは?」と思うでしょう。
そして「11万円になったら売る」という指値注文を出したくなるかも知れません。

もちろん、これは一理あります。
しかし、初心者のうちはやはりここでも「安全運転」がおすすめ。
早く成行注文で売って「利益確定」することです。

世界を代表する投資家でも、早めに利益確定している

ウィリアム・オニールという、世界を代表する投資家がいます。
彼は著書の中で、下のように語っています。

株を売る最良の時期とは、株価が上昇して、これからも上昇し続けるとだれもが疑わないときなのである。

(『オニールの成長株発掘法』第11章より)

「誰もが上昇し続けると信じている時」―。
ということは、あなたが「今持っていれば、さらに値上がりする」と思ったら「売らなければいけない」ということなのです。

もちろん、ベテラン投資家だったら違います。
しかし、あなたは初心者です。
あなたは、オニールの言う「誰も」に確実に入っているわけですから、あなたが「まだ上がるかも」と思ったら、売るべきということです。

…というように、株価が上がった時も下がった時も、初心者の場合は「どちらもすぐ売った方がいい」のです。
というわけで、「指値注文ではなく成行注文」を選ぶべきなんですね。

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