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どういう基準で売買したらいい?投資スタイル

初心者レクチャー

投資スタイルにはどんなものがある?

証券会社口座も無事開設し入金も完了。
では、早速株を買ってみよう!というところで、次は「投資スタイル」について詳しく見ていきましょう。ちょっとネットや書籍で調べてみても、デイトレードやスゥイングトレード、バリュー投資、長期投資・・・などなど、様々なトレード手法がありますね。

ちゃんと調べてからじゃないと不安で動けない方も多いんじゃないかと思います。名前がついているもので細かいものも入れていくとかなりの量になるので、とりあえずメジャーなところを紹介していきます。

期間に応じた投資手法

  • デイトレード 短期間の売買で小さな利幅を積み重ねる
  • スゥイングトレード 中短期の売買で利幅を積み重ねる
  • 中長期投資 長期間保有し1回のトレードで大きな利幅を狙いに行く

投資基準に応じた投資手法

  • バリュー投資 株価が割安になった銘柄を中心に買う手法
  • グロース投資 成長銘柄を中心に買う手法

これから株式投資を始めようという初心者の方が頭に入れておいた方がいいのはこれくらいでしょう。

それぞれについても何となく理解しておくくらいで十分です。(詳細を知りたいという方は、各ページで説明していますのでそちらの解説を読んでください。)

ひとつひとつの概要を確認していきましょう。

(期間)デイトレード・スゥイングトレード・中長期投資

まずは投資期間に応じた投資手法について簡単に見ていきましょう。

これはつまり、1回のトレードでどれくらいの期間株式を保有する“予定”なのかということです。一応一般的に言われている定義的には

  • 「デイトレ・・数秒~1日以内」
  • 「スゥイング・・数日~数週間、3日月以内」
  • 「中長期・・3か月~数年」

のような感じかと思いますが、この期間的な定義に関してはそれほど深く考える必要はありません。

考えるのはデイトレなのかそれ以外なのか

(複雑な投資法はいったん置いておいて)株式投資で利益を上げるキモは「これから上がりそうな銘柄を買う」ことに尽きます。

そして、これから上がる銘柄の予想するために「個別企業の業績」や「経済全体の状況」、「タイミング(割安・割高)」を見ながら投資していくのが普通のやり方なのですが、デイトレードだけは全くの別物なので注意が必要です。

デイトレの場合は数分、数時間の値動きを抜いていくやり方なので、銘柄の情報や業績、経済状況といったものは全く関係ありません。株価は1日の中でも波を打つように上下に大きく動いているのですが、その値動きを取るのがデイトレの本質です。

つまり、ごくごく短期間しか銘柄を保有しないので、その企業がどういう業績を上げているのか?何をやっているのか?なんてどうでも良くて、一番重要なのは“瞬間的なタイミング”です。

デイトレは上がり始め(下がり始め)の勢いを感覚で察知して波乗りのようにトレードしていく手法なので、一般的な株式投資とは全く内容の違うもので、ゲーム性が高くギャンブル的な一面があります。

デイトレと中長期投資はどちらがおすすめ?

結局初心者はどうしたらいいのか?ということですが、デイトレの場合は「一般的な株式投資とは全くの別物」ということをきちんと理解したうえで選択していけばいいと思います。

デイトレ

・とにかく資金の増減が激しいほうが良い
・平日の昼間は相場に張り付ける
・ゲーム感覚で楽しみたい

一般的な中長期投資

・資金の増減はゆるやか
・時間はそれほど使えない
・好景気や好決算の恩恵に乗っかりたい

普通に「株式投資」といえば“一般的な中長期投資”を指しますので、そのつもりの人はそれで大丈夫です。

が、とにかくゲーム感覚で楽しみたい(かつ平日の日中に時間が取れる)という方はデイトレを選択しましょう。それぞれの特徴を理解したうえでやるべきことを理解していきましょう。

(基準)バリュー投資・グロース投資

バリュー投資・グロース投資は銘柄の判断基準になります。

バリュー投資は「企業の利益や資産などの基準に対して割安な銘柄」を中心に買っていく手法です。

簡単に言えば、本当はもっと高い株価がついてもいいはずなのに、割安に放置されている銘柄に投資をしていく手法です。株価は様々な要因で動いていますので、「割安(割高)」にしばらく放置されている銘柄はたくさんあります。

安いものを買って→適正価格に戻ってきたら売却して利益を出すのがバリュー投資の基本的な考え方です(※割安・割高を判断する基準にPER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)がありますがこれは別のページで詳細に説明します)。

このバリュー投資の考え方は初心者が株式投資をする際の最も重要な基礎になりますので頭に入れておきましょう。

グロース投資は「将来の企業の成長や集積性に期待して投資する手法」です。

解りやすく説明すると、これから伸びていきそうな企業の株に投資をしておき、大きく値があがったら売却をして利益を出す手法です。株式投資と聞くとこのグロース投資をイメージする方も多いかもしれませんが、実際は初心者には難しい手法です。

グロース投資の場合、これからの成長が期待できる企業(伸びしろのある一般的にあまり知られていない企業)に投資をすることになりますので「本当に成長できるのか?」を自身の目で判断しなければなりません。

財務諸表の数字を見ただけでは不十分で、会社説明会や決算説明会などに参加して情報を集めて自分の目で見て判断しなければならないので、これから株を始めるという方にはかなりハードルは高いかなと思います。

自分が働いている業種の銘柄など、リアルで身近な情報が集まっていて判断できるのであれば良い投資が出来るとは思いますが、ゼロから成長株を発見するのはなかなか難しいです。

トレードスタイルは決めた方がいい?

上で見たように色々ありますが、実際には軽く全体を押さえておくくらいで十分です。
ただ、理解しておいて頂きたいのが「デイトレード」だけは全くの別物だということです。

こういったたくさんある投資手法はあくまで解りやすく付けられたネーミングにすぎませんので、「こういう切り口の投資法があるんだなぁ」というように簡単に頭に入れておき、いいとこ取りでアイデアを吸収していくようなイメージが正しいでしょうか。

調べながらやっていくうちに、自分独自の判断基準・やり方が出来てきますので、あまり構えずにまずはやってみるのをおすすめします。

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