株式市場の基礎用語のコンテンツ一覧

株式市場と投資手法の大枠最低限知っておきたい基礎用語

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日経平均・TOPIX…。これらの単語は、小学生の頃から、聞き覚えがある人も多いでしょう。(朝のニュースでいつも流れてますからね)

しかし「大人になっても意味を知らない」という人は多いはず。ここではこれらの「投資の基礎用語」の意味を解説していきます。

(まずは大雑把にまとめます)

日経平均株価とは?

「日経平均」とは「日経平均株価」のことです。では、この意味は何か?

  • 東証一部上場企業から、
  • トップの『225社』を選び、
  • その株価を平均したもの

ということです。要は「日本のトップの株価の平均」ですね。意外と簡単でしょう。

TOPIXとは?

TOPIXは、「東証一部全体の、平均株価」です。

  • 日経平均…トップの225社だけ
  • TOPIX…東証一部全部

ということですね。TOPIXの方が、より「日本全体の状態」がわかるわけです。

ちなみにTOPIXの読みは「トピックス」、日本語では「東証株価指数」です。

証券コードとは?

これは「各銘柄の、4桁の数字」です。「銘柄番号」と言ってもいいでしょう。

たとえばホンダは『7267』、味の素は『2802』となっています。

この証券コードは、無意味についているわけではありません。「業界・業種ごと」に、数字が分かれています。たとえば下のような分類です。

  • 2000~2999…食品
  • 3700~3999…紙・パルプ
  • 5400~5699…鉄鋼
  • 6500~6999…電機
  • 7000~7499…輸送用機械

という風です。ホンダも味の素も、それぞれのグループの中に納まっていますね。

ファンダメンタル投資とは?

ファンダメンタル投資とは「企業の業績を見て投資する」というスタイル。「チャートには頼らない」ということです。

チャートに頼るのは、次に説明する「テクニカル投資」。ファンダメンタル投資とテクニカル投資は、投資の「二大スタイル」なんですね。

企業の「本質」を見るわけではない

ただ、ファンダメンタル投資はあくまで「業績」を分析するもの。「企業や経営陣そのもの」を評価する投資とは、少し違います(多少は評価しますが)。

そもそも「ファンダメンタル」の意味は、「基礎的な」という意味です。そして、ファンダメンタル投資はあくまで「基礎的なデータを見る投資」なのです。

(ちなみに、使う指標のことを「ファンダメンタルズ」といいます)

で、あくまで「基礎的なデータ」を見るだけで「企業の本質、経営者の器」まで判断するような投資ではないのです。

ただ、チャートだけで投資するテクニカル投資と比較すると「より本質的な投資」と言えるでしょう。(また、そもそも投資は本質的でなければいけない、ということは、全くありません。それだったら「自分で経営したら一番偉い」という話になりかねません)

テクニカル投資とは?

先にも書いた通り「チャートだけを見る投資」がテクニカル投資です。正確には「だけ」でなくてもかまいません。あくまで「チャート中心」ということです。

実際にはテクニカル投資とファンダメンタル投資は、両方合わせている人が多いです。その割合が「テクニカル寄り」だったり、「ファンダメンタル寄り」だったりするわけです。

デイトレードなどは「テクニカル投資」

上の説明でもイメージできたと思いますが、「デイトレード・スイングトレード」などはテクニカル投資です。最近は「株式投資」というとデイトレードをイメージする人が増えていますが、あくまでテクニカル投資という「半分のジャンル」です。

投資の基礎用語の補足

以上、投資の基礎用語をざっと紹介しましたが、さらにそれぞれに関して、補足をしていきます。投資をする上では知っておくべき(というより、そのうち必ず知る)ことですので、参考にしてみてください。

日経平均が上がるとどうなる?

日経平均株価が上がると(あるいは下がると)どうなるのか。この答えは「個別の株も連動して、上下しやすい」となります。

もちろん、日経平均はあくまで「225銘柄」のみの平均。これが上がったからといって「すべての日本企業がよくなった」わけではありません。

なのになぜ、全体的に上がるのか

理由は「儲かる人が増える」からです。投資の一大ジャンルの1つに「インデックス投資」があります。これは日経平均などの「平均に賭ける」という投資。

たとえば「日経平均インデックス」を買ったら、日経平均が上がれば儲かるわけです。そして、この「日経平均インデックス」を持っている投資家は、かなりいます。

そのため、「日経平均が上がる」だけで、「儲かった投資家が、続々登場する」わけです。皆さんの身の回りにも現れたり、雑誌でもよく特集が組まれたりします。

そうすると、普段よりも多くの初心者が、株取引に参入します。そうして、個別の株も普段より買われます(少なくとも、減りはしません)。ということで「全体的に株価が上がる」のです。

(下がる場合も、同じ原理です)

TOPIXが上下するとどうなる?

これも日経平均と同じ。ただ、日経平均よりも「全体の上下と一致しやすい」といえます。

理由は簡単で「TOPIXの方が、より全体像に近い」からです。東証一部の平均ですから、一部上場企業の銘柄の場合、TOPIXが上下したら、それと連動する可能性が高いです。

(少なくとも、日経平均よりも)

逆に日経平均に入る「225銘柄」のどれかを、個別株で持っている場合。これは「対象が絞られた平均」である、日経平均の方が連動しやすいです。

証券コードの種類

先に「証券コード=4桁の数字」と紹介しましたが、厳密には「4桁の数字=銘柄コード」といいます。証券コードは、銘柄コード以外にもいろいろあるんですね。

ただ、日本の株式市場では断然「銘柄コード」が有名なので、「銘柄コード=証券コード」となっています(一般的には)。

では、他にはどんな証券コードがあるのか?たとえば世界共通の「ISINコード」などがあります。

ISINコードとは?

ISINコードは、たとえば日立の場合、『JP3788600009』となります。それぞれの桁の意味は、下の通りです。

  • JP…日本株
  • 3…公開株
  • 78860…日立の番号
  • 000…普通株
  • 9…打ち間違い用

というものです。「打ち間違い用」は「チェックディジット」と言います。この番号を適当につけることで「日立と似た番号を打つ」時でも、打ち間違いを防げるんですね。

(最後の番号がランダムなせいで、「完全に似た番号」というのが、消滅するわけです)

その他の「公開株」や「普通株」というのは、株式投資の世界では当たり前です。そのため、これらは無視してかまいません。

まとめ ~知識は「自信」のために~

たとえば上のISINコード自体は、日本株に投資する限り、めったにつかいません。しかし「投資の世界で、知らない単語が減る」ということは、自信につながります。

自信があれば、メンタルが試される厳しい場面でも、堂々と落ち着いて株を売却したり、保有したりできるでしょう。直接トレードに関係しない単語を覚えるのも、あくまでそういう「自信の獲得」のためと思ってください。

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