デイトレードとは「1日で売買を完結させる」手法です。2日~1週間の場合「スイングトレード」と言います。デイトレードのメリット・デメリット、初心者の始め方などをまとめます。
デイトレードのやり方・基本・原理
デイトレードのやり方は、簡単です。
- その日、値上がりしそうな株を買う
- 買った時より、少しでも値上がりしたら即売る
- そうして小さな「利ざや」を積み重ねる
- 一日の取引の終わりに、すべての株を売って終わる
…という風です。
「全部売って終わる」というのが、少し意外かも知れません。
しかし、それ以外の部分は、多くの人が持っているイメージと同じ。
原理としては、とても簡単です。
デイトレードのメリット・デメリット
デイトレードのメリット&デメリットは、基本的に「表裏一体」です。
「メリット=デメリット」ということですね。
同じ特徴を見て「メリット」と思う人もいれば「デメリット」と思う人もいるわけです。
もちろん「完全なメリット」「完全なデメリット」もありますが、ここでは「表裏一体」のものを一覧にします。同じ条件を、
- 「メリット」と思うと、こうなる
- 「デメリット」と思うと、こうなる
…という一覧表です。
特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|
損益 | ハイリターン | ハイリスク |
時間外 | ノーリスク | ノーチャンス |
知識 | 経済の知識が不要 | 知識が役立たない |
精神面 | スリルがある | 緊張・中毒性 |
ゲーム性 | 楽しめる | 中毒になる |
というのが、デイトレードの長所・短所。
以下、詳しく解説します。
特徴(1)『ハイリスク・ハイリターン』
多くの人が「デイトレード」と聞いて、とっさに想像するメリット・デメリットは、これでしょう。
実際、中長期投資と違って「短期で一気に増える」こともあれば「一気に減る」こともあります。
30万円投資し「1日1%」増減した場合、どうなるか
デイトレードが、どれだけハイリスク・ハイリターンなのか―。
試しに「30万円投資した」場合のシミュレーションをしましょう。
- 毎日「1%」増える
- 毎日「1%」減る
…という2つの場合です。これで1年経つと何と、下のようになります。
- 毎日増える…11220000円
- 毎日減る…7733円
「増える」方は「1122万円」です。
差がわかりやすいように、あえて全部数字にしました。
現実には「毎日1%増やす」ことは、まず無理です。
見ての通り「30万円→1120万円」ですからね。「40倍」近いわけです。
ここまでは無理でも、ひんぱんに取引をすればするほど、こうして「毎日○%増やす」ことがしやすくなるわけですね。
あくまで成功すればですが、1年で莫大な利益を得ることも可能なのです。
特徴(2)『時間外はノーリスク&ノーチャンス』
上のように「ハイリスク・ハイリターン」なデイトレード。
しかし、「取引時間外」は、逆に「ノーリスク・ノーチャンス」なのです。
理由は「その日の終わりに、全部の株を売却する」からですね。
つまり「夜間に何が起きようが、関係ない」わけです。
災害や事件など、夜間の「イベント」によって、株価がどれだけ増減しても、関係ないわけです。
状況によって「大きなチャンスを逃す」ことにもなるし、逆に「大きなピンチを免れる」ことにもなります。
特徴(3)『経済・経営の知識が不要&役立たない』
デイトレードは中長期投資と違って「成長する会社・産業に投資する」やり方ではありません。つまり、
- どの会社が有望か
- どの産業が伸びるか
という分析が不要なんですね。
「素人でも、すぐに勝負できる」わけです。
「逆に知識が必要」という意見も
上に書いたことには反論もあり「逆に、デイトレードの方が知識が必要」という考え方もあります。
経済・経営の知識は必要なくても「トレードの知識・経験」は必要ですからね。
そういう意味では確かにデイトレードも専門知識が必要です。
「逆に楽なのは、インデックス投資」という人もいます。
日経平均など「相場全体にかける」という手法ですね。
「相場全体の平均」は、例えばアメリカの「ダウ平均株価」の場合、過去30年、全体的に「常に上昇」しています。
リーマン・ショックなどで「一時的に暴落」することはあっても、全体ではひたすら、右肩上がりなんですね。
つまり「平均に投資する」ということは「投資して、30年放っておけばいい」とも言えます。
そういう点で「デイトレードより、むしろインデックス投資の方が、勉強しなくていい」という主張もあります。
もちろん実際には、両方本当に成功しようと思ったら、勉強が必要なのですが…。
特徴(4)『スリルがあるが、緊張が大きい』
投資に限らず、スリルと緊張というのは常に紙一重です。
デイトレードは、投資手法の中でも特に「リアルタイムのスリル」が大きいもの。
人によってはこれが「楽しい」のですが、逆に「緊張する」という人も当然います。
というより、緊張する人が多数派です。
先に書いたインデックス投資の場合、「平均株価に投資して、後は10年~数十年待つだけ」というやり方。
そのため、精神的な緊張はほとんどありませんが、代わりにスリルもありません。
(普段は、投資していることを忘れている人も多いです)
楽しさが、逆にトレード中毒につながることも
「スリルがあって楽しい」というのは、メリットとは限りません。
普通のゲームでも同じですが、楽しいものには「中毒性」もあります。
トレードが大好きになって、ガンガン稼げるのなら、それはそれで「いい中毒」でしょう。
しかし、体を壊さないように注意する必要があります。
また「稼げないのに中毒」になってしまったら、これは大変です。
稼げないと大抵は続けられないので、これはレアケースですが、何にせよ「トレード中毒」には、くれぐれもならないようにしましょう。
デイトレードの始め方(初心者の場合)
デイトレードの始め方は簡単。
特に本気で稼ぐ気がなければ、冒頭に書いた通りです。
- 何か株を買う
- 今日中に売る
というだけですね。
最初の壁を超えるため、とりあえずこの過程だけ「1回体験してみる」というのもいいと思います。
本気で取り組む場合「デイトレード用PCセット」を買う
本気でデイトレードで稼ぎたいなら、取引環境を整えることが必要。
- 高性能パソコン
- 6画面マルチモニター
上記がセットになった「デイトレード用PCセット」が、大体23万円~25万円程度で売られているので、これを買って始めることをおすすめします。
すでに家に高性能なパソコンがある場合「モニターを揃える」だけでいいでしょう。
マルチモニターは、最初接続する時は面倒に感じますが、いざ始めたらあっという間に慣れます。
たとえて言うなら「机が広くなっただけ」という感覚。
当然不便なことはなく、ひたすら便利です。
デイトレード以外でも「パソコンの画面が広い」というのは非常にいいことなので、ぜひ2画面などを試してみてください。