デイトレードのメリット・長所・利点のまとめ。短期間で稼げる、経済の専門知識がなくてもOK、買う銘柄を選びやすい、その日の損益がわかりやすい、株取引以外にも資産を回せる…などです。
メリット(1) 『短期間で稼げる』
デイトレードの反対は「長期投資」です。
これで稼ぐには「ずっとお金を寝かせておく」必要があります。
「長期的にジワジワ上がる株」に投資するからですね。
- たくさんの資金
- 長期間持ち続ける
…という条件でなければ、長期投資では稼げないのです。
そして、初心者は当然この条件を満たせません。
「豊富な資金がない」し、「すぐに換金しないといけない」からですね。
つまり、初心者が大きく稼ごうと思ったら、長期投資とは逆の「デイトレード」をする必要があるのです。
(あくまで「短期間で」稼ぎたい場合です。また、デイトレードよりやや期間が長い「スイングトレード」でも短期間で稼げます)
メリット(2)『投資しやすい』
デイトレードが「投資しやすい」理由は、主に下の3つです。
- 値動きの激しい銘柄にも投資できる
- トレンド(全体の流れ)に関係なく投資できる
- 専門知識が必要ない
値動きの激しい銘柄にも投資できる
たとえば、あなたが吉野家が好きで「吉野家株を買いたい」と思ったとします。
しかし、たまたま何らかの事件で、吉野家の株が「乱高下」していたとしましょう。
もしあなたが「中長期投資」をする場合、ここで買うのは危険です。
「もう少し落ち着いてから買う」というのがセオリー。
しかし、デイトレードだったら関係ないんですね。
「今買って、1時間後に少しでも上がってくれればいい」からです。
最終的に、その日さらに落ちても「関係ない」んですね。
「自分が持ってた1時間だけ」上がってくれればいいのです。
(もっとも、本当に吉野家が好きで株を買うなら、やはり乱高下が治まるのをまって買うべきですが…)
トレンド(全体の流れ)に関係なく投資できる
トレンドとは「全体の流れ」のこと。
たとえば「出版社の株が、これからずっと下落しそう」というような流れです。
こういう時、中長期投資だと出版社の株を買うことができません。
「買ったら、将来的に損をする」のがわかっているからですね(仮に出版株が落ちるとしてですが)。
しかし、デイトレードだったら関係ありません。
すでに書いた通り「その日中に、微増でもしてくれたらOK」だからです。
先ほどの「値動きの激しい株」と合わせて「どんな株でも買える」というのが、デイトレードのメリット、ということですね。
専門知識が必要ない
デイトレードは「中長期投資と比較すると」世界経済やビジネスの専門知識が必要ありません。
「勘で買って、勘で売る」だけでも稼げますからね。
もちろん、デイトレードで本当に成功するには「デイトレードの知識」が要ります。
「チャートの見方」などのテクニカルな知識です。
しかし、「なしでもOK」というのは間違いありません。
事実、分単位の値上がり・値下がりは「運」による部分もかなり大きく、「初心者でもラッキーで稼げる」ということは多いのです。
逆に言えば「どれだけ経済を勉強しても、運に負ける」ということもあるわけです。
(だから、ウォーレン・バフェットのような「まじめな」投資家は、デイトレードは絶対にしません)
メリット(3)『毎日の損益がわかりやすい』
デイトレードは「毎日の損益がハッキリわかる」というのが長所。
これは、下の2つの理由によります。
- 損益が「出る」だけでなく「確定」する
- 市場が締まった後の悪材料の影響を受けない
以下、それぞれ説明します。
損益が「出る」だけでなく「確定」する
デイトレードでなく中長期投資でも、「毎日の損益」は、必ず出ます。
「ものすごく小さい」かも知れませんが、何かしら必ず出ます。
たとえば「インデックス投資」だったら「日経平均」などを見ていれば、「その日、どれだけの損益が出たか」はわかります。
(インデックス投資というのは、「日経平均に賭ける」株と考えてください。日経以外もありますが)
このように、他の投資法でも「損益がわかる」ことはわかります。
しかし「確定」ではありません。
まだ売却していないですからね。
その点、デイトレードは「毎日売り切る」ので、「確定」です。
その点、「スッキリしてわかりやすい」と言えるでしょう。
市場が締まった後の悪材料の影響を受けない
株取引ができる時間は「15時」まで。
それ以降に「何かトラブル」が起きた場合、「夜のうちに「株価が激変」してしまいます。
これを「オーバーナイトリスク」と言いますが、デイトレードならそのリスクがありません。
もちろん、逆に「一夜で一気に値上がり」することもありません。
メリット(4)『株取引以外にも、資金を移動できる』
デイトレードは「毎日現金」が手元に入ってきます。
(正確にいうと「自分の口座」ですが。引き出せばすぐ手元に来ます)
現金が手元にあるということは「明日、株取引をやめてもいい」わけですね。
で、「全額FXに突っ込む」とか「金投資に切り替える」などとしてもいいわけです。
これが「流動性が高い」ということ。
不動産投資などは逆に「すぐに動かす」ことができません。
(文字通り「不動」の「資産」なんですね)
というように自由な投資ができるため、どこかのジャンルが「事件」によって盛り上がっていたら、すぐにそちらに移動して稼ぐ…ということができます。
デイトレードのメリット・まとめ
以上、デイトレードのメリットを一言でまとめると「自由度が高く、わかりやすい」となります。
つまり「初心者が最初の経験を積む」ために、「練習がてら、やる」にはちょうどいいでしょう。
逆に「何年も続けて、専門家になる」場合、相当な訓練が要ると考えてください。
もちろん、それは長期投資や他の手法でも同じですが、それぞれ「メリット・デメリットの種類」が違います。
陸上でいうなら「短距離走」に当たる、デイトレード。
自分が「短距離向き」と思う場合、これをメインのスタイルにしていいでしょう。